ホルムズ海峡再開の可能性も、アジアの石油供給逼迫は長期化へ
ホルムズ海峡が再び開放される可能性があっても、タンカー航程の長さやアジアの原油在庫が多年ぶりの低水準にあることなどから、原油とLNGの供給逼迫は8月以降まで続く見通しだ。戦争でカタールのラスラファンLNGターミナルなど重要施設が損傷したことも、回復を遅らせる要因となる。フィリピンは3月下旬に国家エネルギー緊急事態を宣言し、東南アジア各国ではディーゼル配給、石炭火力の再稼働、エタノール混合の加速などの対応が広がっている。和平合意が14項目の覚書にとどまり履行に不透明感が残るうえ、米国の再攻撃示唆やイランの新たな海峡管理機関設置も不確実性を高めている。