BitMine、ETH 567.3万枚の財務保有を背景にラッセル1000採用へ
暗号資産(デジタルアセット)を財務資産として運用するBitMineが、ラッセル1000指数に採用される見通しとなった。Wu Blockchainが共有した情報によると、採用日は6月26日。上場企業による暗号資産トレジャリー運用が公的市場で存在感を増すなか、同社の動きは節目となる。
同社は6月22日時点でETHを約567.3万枚保有していると開示。公開情報ベースでは最大級のイーサリアム・トレジャリーホルダーに位置付けられる。単に保有するのではなく、イーサリアムのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ネットワークに参加し、資産の「利回り化」を進めている点が特徴だ。
ステーキングに回しているETHは約488万枚で、総保有量の約86%に相当する。ステーク分の評価額は約75.6億ドル。Lookonchainが公開したオンチェーンデータでは、BitMineが約1万6,0480ETH(約2.487億ドル相当)を追加でステークした動きも確認されており、バリデータ・エコシステムへの関与をさらに拡大している。
同社の試算では、年率換算のステーキング収入は約2.33億ドル。値上がり益に依存しがちな従来型の準備資産運用と比べ、トレジャリーを収益を生む資本として活用するモデルを鮮明にしている。
市場環境としては、執筆時点のETHは1,559.24ドル前後で推移。過去24時間で5.30%下落し、直近7日間でも8.02%下げている。
財務面では、現金および市場性証券が6.01億ドル、優先証券(BMNP)が3.50億ドル。特筆すべきは、同社が有利子負債を抱えていない点で、資金調達リスクを抑えた資本構成となっている。
ラッセル1000採用は、指数連動型の運用資金による組み入れを通じ、BMNR株の機関投資家保有比率や流動性の改善につながる可能性がある。企業の暗号資産トレジャリー戦略は、これまでのビットコイン中心の備蓄型から、イーサリアムのようにネイティブ利回りを取り込む運用型へと広がりつつあり、BitMineの事例はその変化を象徴している。