ZcashがNU7アップグレードを稼働、ブロック生成時間を25秒に短縮

Zcashは11月5日、メインネットのブロック高3,543,405で大型ネットワークアップグレード「NU7」を有効化した。目標ブロック生成時間は75秒から25秒へ3分の1に短縮された。ブロック報酬も調整され、新規ZECの流通ペースは概ね維持される。半減期までのブロック数は3倍になる。 NU7のもう一つの柱が、Shielded Labsが開発した「Network Sustainability Mechanism(NSM)」だ。PoWネットワークが直面する長年の課題、すなわちブロック補助金の漸減後も取引手数料だけで十分なネットワークセキュリティを維持できるか、に対処する仕組みである。NSMではZcashの取引手数料の60%を流通から取り除き、将来のブロック報酬を通じて段階的に再発行する。固定供給上限2,100万ZECは維持される。再発行はブロック8,939,664(2031年到達見込み)で開始予定。再利用資金は既存の半減期スケジュールを置き換えるのではなく、その上に滑らかなカーブで配分される。 Zcashエコシステムの開発を支援するShielded Labsのエグゼクティブ・ディレクター、Jason McGee氏はXにこう投稿した。「これはShielded Labsにとって大きな節目だ。NSMは当団体の最初のプロジェクトであり、初のメインネット実装となる。Nate Wilcox氏が数年前に提唱した、ネットワークを長期的に支えるためのアイデアを発展させたもので、当時は『Zcash Posterity Fund』と呼ばれていた」。 NU7はバージョン4取引も無効化する。これにより、旧Sproutプライバシープールに残る資金は新ルール下で支出できなくなる。プールには約12,224ZECがロックされたままだ。Zcash Community Grants(ZCG)に対し、財務から5万ZECを同メカニズムへ拠出させる別提案も検討中。承認されれば、既存補助金の減少に伴う将来のブロック報酬を追加で支える可能性がある。 ZECは今年、力強い上昇を見せた。2026年の年初来上昇率は150%超。500ドル台から9月には数年ぶり高値1,693ドルまで急伸し、時価総額で暗号資産上位10位入りした。アップグレード後は一時1,222ドル付近まで下落し、1,322ドルまで戻した後に再び押し戻された。足元では1,290ドル付近で取引されている。