米CPI発表控え、XRP先物建玉が27.3億ドルに拡大
本稿はCoinDeskニュースレター"Daybook"の抜粋。未登録の場合は同レターから購読できる。
水曜日の焦点は決済系暗号資産XRP(XRP)。本日未明、XRP Ledger(XRPL)に接続するブリッジでエクスプロイトが発生したうえ、価格面でも弱気筋が勢いづきやすい節目に接近している。市場が意識する水準は1ドル。火曜日には一部取引所で一時0.99ドルまで下落した後すぐ戻したが、反発は1.02ドル近辺で失速したように見える。ここ数日はビットコインや市場全体の戻りに比べ、XRPの出遅れが目立つ。
デリバティブでも動きがある。XRP先物の建玉(オープン・インタレスト)は月初の22.5億XRPから26.7億XRP(27.3億ドル)へ増加し、10月以来の高水準となった。価格が節目付近で推移する中でレバレッジが積み上がっており、値動きが荒くなるリスクを示唆する。米国のCPI(消費者物価指数)発表を控え、XRPはビットコイン(BTC 64,094.38ドル)、イーサリアム(ETH 1,909.05ドル)、ソラナ(SOL)といった主要銘柄よりも影響を受けやすい局面だ。
CPIが市場予想を上回れば、FRBの利上げ観測が強まり、既に高止まりする米国債利回りの一段の上昇を通じてリスク資産の重しになり得る。予想では7月の総合CPIは前月比+0.1%(6月は-0.4%)。前年比は3.4%(前回3.5%)へ鈍化し、コアCPI(前年比)も2.6%から2.5%へ低下すると見込まれている。INGは、弱い結果ならドル安につながり、暗号資産市場には追い風になり得るとしている。
ビットコインでは、足元のレンジ(62,000–66,000ドル)を抜ける材料になるかが注目点。ただし、現状のオプション価格はCPIを受けた大きな変動を織り込んでいない。10x Researchの創業者マーカス・ティーレン氏は、市場がCPI後の値幅を1.3%程度と見積もっており特段大きくないと指摘。データサイトLaevitasも、X(旧Twitter)で"7d ATM IV(インプライド・ボラティリティ)がBTCで29.1、ETHで41.2まで低下し、週内に"二者択一"の7月CPIが控えるにもかかわらずイベントリスクの織り込みが弱まっている'と述べた。
もっとも、期待が低いこと自体が、インフレ指標の大幅な上振れ・下振れで相場が不意を突かれる土台にもなる。警戒は怠れない。
XRPのチャート(2023年以降の週足ローソク)では、昨年7月に3.50ドル超で天井をつけた後、下落基調が続き、現在は1ドル近辺に位置する。1ドルを割り込めば2024年11月(ドナルド・トランプ氏が大統領選に勝利した時期)以来。下値では、2023年7月高値の0.92ドル(買いが息切れした水準)が下落局面のサポートとして意識される可能性がある。そこも割り込むと、次の節目は0.50ドル前後が視野に入る。