世界の金現物型ETF保有残高、過去最高の4,189トンに 中国は8月に20.2トンを追加
AI マーケットサマリー
現物裏付けの金ETFは8月に180億ドルの資金流入を記録し、世界の保有残高を過去最高の4,189トン、AUMを6,150億ドルに押し上げ、機関投資家によるリスクヘッジ需要の強さを示した。同時に、中国人民銀行(PBoC)は20.2トンを追加し、2023年10月以来の最大の月間購入となるとともに、22カ月連続の積み増しとなった。ETFへの資金流入と公的部門の買いの組み合わせは、中国の小売/宝飾品の指標が弱含む中でも、需要環境を引き締めている。
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世界金協会(WGC)によると、8月の金(現物裏付け)ETFには180億ドルの資金が流入し、月間流入額として過去2番目の規模となった。保有残高は121トン増の4,189トンと過去最高を更新。運用資産残高(AUM)も前月比16%増の6,150億ドルに拡大した。
同時に、中国人民銀行は8月に金を20.2トン買い増し、2023年10月以来で最大の月間購入となった。中国の公式金保有は22カ月連続で増加し、合計2,387トンに達している。
ETFへの資金流入は北米と欧州が主導した。北米の金ETFは77億ドル、欧州上場ファンドは79億ドルの流入と、欧州は統計上で最も強い月となった。アジアも20億ドルを加えた。年初来の伸び悩みを取り戻す形で、ETFの総保有量は過去のどのピークも上回った。
金価格も8月に月間13%上昇し、1月以来の大幅高となった。米国債務への警戒、米国債市場のストレスへの懸念、相場モメンタムの強まりが重なり、投資家需要の再燃につながった。
中国の8月購入は、5月に記録した10トン増をほぼ倍増させた点で注目される。金は中国の外貨準備の約9%を占める水準に近づいた。中央銀行の買いが続く一方、中国の現物市場の一部には弱さが残る。上海黄金交易所(SGE)の出庫量は8月に62トンと前月比22%減、前年同月比27%減となり、地金投資の鈍化と宝飾需要の低迷を示唆した。
一方で、中国の金ETFは11トン増加し、保有残高は293トンに拡大した。宝飾需要よりも、機関投資家と中央銀行の動きが国内需要をけん引している構図が浮き彫りになっている。Coinpaperは、金が高い政府借入コストやマクロ不確実性に対するヘッジとして存在感を強めている点を追ってきた。