米財務省、イランのデジタル資産セクター全体を制裁対象に OFACの権限を拡大

AI マーケットサマリー
米国財務省は、イラン関連制裁を拡大し、イランのデジタル資産セクター全体を制裁対象とし得るものとしたことで、OFACの権限を拡張し、世界的に事業者およびそれを可能にする主体を標的にできるようにした。この措置は、大規模なイラン関連のUSDT取得および過去の凍結に関する報道を受け、BTCおよびUSDTを伴う資金フローに関するコンプライアンスおよびカウンターパーティーリスクを高める。短期的には、これにより取引所およびオンチェーンのスクリーニングが厳格化し、地域的な流動性へのアクセスが低下し、暗号資産全般にわたって規制リスク・プレミアムが上昇し得る。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
BTC/USDT+1.06%
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▼ 弱気
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米財務省は対イラン制裁の枠組みを拡大し、デジタル資産を新たに対象に加えた。海外拠点を含め、当該セクターで事業に関与する個人・組織をOFAC(外国資産管理局)が制裁対象とし得る内容で、8月24日に発効した。対象はデジタル資産に加え、金、海運、航空、技術分野にも及ぶ。 背景には、イランが従来の銀行網を介さずに取引する手段として、ビットコインやUSDTの利用を強めている実態がある。ブロックチェーン分析企業Ellipticによれば、イラン中央銀行が取得したUSDTは少なくとも5億700万ドルに達する。テザー(Tether)は4月、同中央銀行に関連するとされるUSDT3億4,400万ドルを凍結した。 イランはまた、国内の安価なエネルギーを用いたマイニングでビットコインを獲得し、輸入代金の決済などに充てることで制裁回避を図っている。Ellipticは、同国が世界のビットコイン採掘の約4.5%を占め、暗号資産で数億ドル規模を生み出していると推計する。 今回の指定は、イランの暗号資産利用者を一律に自動制裁するものではない。一方で財務省は、当該セクター全体と、指定対象の組織を支援する関係者に対して、より広範な権限で措置を講じられるようになる。