ビットコインETFの売り圧力が一服、3営業日で5億ドル超の資金流入で機関投資家の売却鈍化を示唆
AI マーケットサマリー
米国の現物ビットコインETFは、27億ドルの流出が続いていた局面から転じ、3セッションにわたり純流入が5億ドル超となり、機関投資家による分配圧力が弱まりつつあることを示唆している。Swissblockは、投げ売りリスクは和らいだと主張する一方で、確信は依然として限定的であり、ボラティリティリスクが続くと警告している。CryptoQuantのデータは、先物需要が現物需要よりも速いペースで回復していることを示しており、リスク選好が、BTCの現物買いそのものよりもデリバティブでより改善していることを示唆している。
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米国の現物ビットコインETFを巡る売り越しが落ち着きつつある。直近3営業日で合計5億ドル超の純流入となり、機関投資家による売却圧力が弱まり始めた可能性がある。
暗号資産投資会社Swissblockは、今年最大級とされる現物ETFの売却局面を経て、資金流出のピークが過ぎたとの見方を示した。今回の売り圧力について同社は、弱気相場における"最も圧倒的なETFの分配(売却)波"と表現し、機関投資家の売りの最悪局面は一巡した公算が大きいとしている。
同社によれば、ビットコインのリスクプロファイルは"投げ売り(Capitulation)リスク"の段階から和らぎ、現物ビットコインETFの資金フローも再び小幅ながらプラスに転じ始めた。背景には、米国の現物ビットコインETFで続いていた資金流出がある。6月17日以降、10営業日連続で純流出となり、合計約27億ドルが流出した。
その後はセンチメントが改善し、続く3営業日で合計5億ドル超の純流入を記録。水曜日には8,490万ドルの純流出と回復に水を差す形となったものの、Swissblockは全体トレンドとして機関投資家の売り圧力が後退している兆候とみている。(ビットコインETFのフロー:Farside Investors)
もっとも、Swissblockは投資家に慎重姿勢を促した。資金流入は前向きな動きとしつつも、機関投資家の確信が全面的に戻ったとは言い切れないという。パニック的な投げ売りは後退した一方で、持続的な強気トレンド入りを結論づけるには時期尚早とし、嵐が過ぎ去ったのか、それとも再びボラティリティが高まる前の"嵐の目"にいるだけなのかを見極める必要があると指摘した。
この慎重な見方はCryptoQuantも支持する。リサーチ寄稿者のIT Techは、過去1週間でビットコイン需要が有意に回復したとし、30日累積需要が約マイナス50万BTC近辺から約マイナス7万5,000BTCまで戻ったと説明した。改善幅は大きいが、需要はなおプラス圏には入っていない。
CryptoQuantによると、先物需要の回復はより速く、約マイナス29万5,000BTCから小幅プラスへ転じた。一方、現物市場の需要は依然としてマイナスにとどまる。実際のビットコインを買う投資家は、デリバティブを用いるトレーダーよりも慎重に市場へ向き合っている可能性がある。(ビットコインの現物・無期限先物需要:CryptoQuant)
現時点では、ETFフローの改善と先物需要の回復が、数週間前と比べて市場環境が健全化しつつあることを示している。