米スポット・ビットコインETF、週間で4億6,270万ドル流出 2026年最長の3週連続流入が途切れる
AI マーケットサマリー
米国の現物ビットコインETFは週次で4億6,270万ドルの純流出となり、BTCが8万ドルの心理的節目を下回って伸び悩む中、2026年で最も強かった3週間連続の流入局面が終了した。資金引き揚げは主要な商品(ARK 21Shares、Grayscale、BlackRock、Fidelity)に集中しており、9月16日のFRB決定を前に機関投資家需要が軟化していることを示唆する。対照的に、現物イーサリアムETFは1億9,690万ドルの資金流入を記録し、大型暗号資産におけるポジショニングがますます選別的になっていることを浮き彫りにした。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
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米国のスポット・ビットコインETFは9月8日〜11日の4取引日で、週間ベースの純流出額が4億6,270万ドルに達し、2026年で最も強かった3週連続の資金流入が終了した。ビットコインは心理的節目の8万ドルを回復できず、直近の戻りも失速。月曜時点では7万7,900ドル近辺で推移した。
資金流出が最も膨らんだのは木曜で、1日あたり2億8,270万ドルの流出を記録。7月以来の最大規模となり、価格の上値が重くなる中でETF需要が急速に後退したことを示した。
流出は主要ファンドに集中した。ARK 21Shares Bitcoin ETFは2億3,420万ドルの純流出、GrayscaleのBitcoin Trust ETFは1億2,910万ドルの流出。BlackRockのiShares Bitcoin Trust ETFは5,250万ドル、FidelityのWise Origin Bitcoin Fundは5,070万ドルがそれぞれ流出した。
週間では大幅な売り越しとなった一方、9月の月間フローはなおプラス圏を維持している。金曜時点で月間の純流入は3億730万ドルとなり、今回の反転だけでは9月序盤の需要を相殺していない。
一方、イーサリアムETFは同じ4取引日で1億9,690万ドルの純流入と、ビットコインとは逆の動きとなった。日別では火曜に2,430万ドルが流出し、水曜は3,470万ドルが流入、木曜は2,990万ドルが流出。流れを決定づけたのは金曜で、単日で2億1,640万ドルの資金が流入した。
金曜の流入のうち、BlackRockのiShares Ethereum Trust ETFが1億4,880万ドルを占め、21Shares Core Ethereum ETFが2,910万ドルを積み増した。ビットコインからの資金流出とイーサリアムへの資金流入が並行して進み、荒れた週の中でも機関投資家の暗号資産需要が鮮明に分岐した。
背景には米金融政策イベントが控える。米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日に政策金利を発表予定で、インフレ動向や引き締め観測がリスク資産の重しとなっている。ビットコインETF投資家が慎重姿勢を強める一方で、イーサリアムETFは週内最大の資金流入を記録した。今後もこの差が続くかは、FRBの判断に対する市場の受け止め方と、ビットコインが8万ドルを再び上回れるかに左右されそうだ。現時点では、2大暗号資産への機関投資家のポジション取りがより選別的になっていることがフローから読み取れる。