米銀行業界団体、CLARITY法案のステーブルコイン利回り規定の厳格化を上院に要請
AI マーケットサマリー
米国の銀行業界団体は、預金金利に似たステーブルコインの"利回り"を可能にし得るCLARITY Actの文言を、上院指導部に対して厳格化するよう求めた。彼らは、預金流出とコミュニティバンクの融資能力低下の推計を根拠に、ステーブルコインの利回りをシステミックな資金調達および信用チャネルのリスクと位置付けており、ステーブルコインのビジネスモデルに対するより厳しい制約が課される可能性を高めている。このニュースは、暗号資産決済およびステーブルコイン連動型の利回り構造について、短期的な規制上の不確実性を高めている。
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米銀行業界はステーブルコインに距離を置く姿勢を強めている。2026年7月13日、米国銀行協会(ABA)、全米独立コミュニティ銀行協会(ICBA)および州銀行協会の連合は、上院多数党院内総務ジョン・スーン氏と上院少数党院内総務チャック・シューマー氏に連名書簡を送り、CLARITY法案が先に進む前に、法案内の利回り関連条項をより厳格にするよう求めた。
焦点は同法案の第404条。現行案では、ステーブルコイン発行体が銀行預金の利息に酷似した"リターン"を提供しても、形式上は預金利息として分類されない余地が残り得るとして、業界は懸念を示している。
第404条は、決済用ステーブルコインが利息付きの預金口座のように機能することを防ぎ、厳格な自己資本規制や貸出規律の下で運営する銀行に対し、発行体が規制上の裁定(アービトラージ)で優位に立つ事態を避ける狙いがある。
ICBAは影響試算も提示した。利回りの禁止をより強固に法制化しなければ、銀行預金が最大1.3兆ドル減少する可能性があると分析。これに伴い、コミュニティバンクの貸出余力は約8,500億ドル縮小し得るとしている。
今回の働きかけは初めてではない。同じ連合は約2カ月前の2026年5月8日にも、上院銀行委員会の指導部に同様の要請を提出し、CLARITY法案は前進させる前に文言の強化が必要だと主張していた。
この問題提起は一部の委員の対応につながった。2026年5月14日、上院銀行委員会はCLARITY法案を15対9で可決。委員会を通過した版には利回り条項の修正が盛り込まれ、トム・ティリス上院議員とアンジェラ・オルソブルックス上院議員の作業による変更とされる。銀行団体は、修正は前進だとしつつも、なお不十分との認識を示している。
ABAは消費者の受け止め方も引き合いに出した。ABAが依頼し2026年5月にMorning Consultが実施した調査では、ステーブルコインの利回り"類似機能"の制限に対し消費者から有意な支持が得られたという。ABAは論点を、既存金融機関の保護ではなく、地域金融の貸出を守るための措置だと位置づけている。