米国の現物ビットコイン/イーサETF、5日間で262億ドル流入 BTCは7.6万ドル突破
AI マーケットサマリー
米国上場の現物ビットコインおよびイーサのETFは、5セッションで純流入額が26.15億ドルに達し、これまでの資金流出を反転させ、ここ数カ月で最も強い週次の資金流入を記録した。ブラックロックが日次の配分を主導し、機関投資家の参加と流動性の改善を浮き彫りにした。これらの資金フローは、BTCの急激なブレイクアウトと、デリバティブ主導の大規模なショートスクイーズと同時に起きており、ポジショニングとETF需要が相互に強化し合ったことを示唆する。短期的な焦点は、ボラティリティが正常化する中で資金流入が持続するかどうかだ。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
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SoSoValueのデータによると、米国上場の現物ビットコインETFと現物イーサETFは8月21日までの5営業日で合計26.15億ドルの資金流入となった。2025年10月以来の週間ベースで最大の流入規模で、前週の資金流出を一気に覆した。
内訳は、ビットコインETFが約19.17億ドル、イーサETFが約6.975億ドル。最終日の8月21日はブラックロックが主導し、iShares Bitcoin Trust(IBIT)が2.39億ドル、iShares Ethereum Trust(ETHA)が1.51億ドルを吸収した。両資産クラス合計の当日流入額4.92億ドルのうち、約79%をこの2本が占めた。ビットコインETFではFidelityのWise Origin Bitcoin Fund(FBTC)も3,019万ドルの流入で続いた。
累計では、8月21日終了時点でIBITの累計純流入が624.3億ドル、FBTCが101.8億ドル。米国の現物ビットコインETF全体の純資産は約960.7億ドルに達し、ビットコインの時価総額の約6.17%に相当する。ETHAのローンチ来の資金流入は121.7億ドル。現物イーサETF全体の純資産は約143.0億ドルで、イーサ時価総額の約4.85%を占め、カテゴリー全体の累計純流入は約121.5億ドルとなった。GrayscaleのEthereum Mini Trust ETFは8月21日に1,151万ドル流入し、累計流入は18.5億ドルに拡大した。
日次フローは以下の通り。ビットコインETF:8月17日 2.9756億ドル、8月18日 1.8930億ドル、8月19日 5.1719億ドル、8月20日 6.0629億ドル、8月21日 3.07億ドル(合計約19.17億ドル)。イーサETF:8月17日 3,085万ドル、8月18日 7,147万ドル、8月19日 1.8915億ドル、8月20日 2.21億ドル、8月21日 1.85億ドル(合計約6.9747億ドル)。両カテゴリー合計では8月21日に4.92億ドルの新規流入となり、このうちIBITとETHAで約3.90億ドルを占めた。
資金流入の加速は価格上昇と同時進行だった。ビットコインは6週間のレンジを上放れ、2日間で約18%上昇。8月21日に6.5万ドル、7万ドル、7.5万ドルの節目を突破して7.6万ドルを上回った。報道で引用されたCoinGlassのデータでは、ビットコインが7万ドルを超える局面で暗号資産ポジションの清算が約30億ドル発生し、損失の中心はショートだった。強制的なショートカバーやデリバティブ主導の買いが、ETF流入と重なった可能性がある。イーサも同様に急伸し、24時間で約18%上昇して2,400ドル台に乗せた。イーサETFは8月20日に2.21億ドル流入し、2025年10月以来の単日最大を記録した。
前週(8月14日までの5営業日)は両カテゴリー合計で約3.92億ドルの純流出だったため、今回の5日間は前期比で約30.1億ドルの大幅な振れとなる。見方は分かれている。NansenのNicolai Søndergaard氏は、強制的なショートカバー、機関投資家需要、流動性改善を要因に挙げた。一方、LVRGのNick Ruck氏は、単発の強い流入だけでは構造的な資産配分トレンドとは言えず、継続的な流入の確認が必要だと指摘。足元は5日連続の資金流入となったが、持続的な転換を保証する段階ではない。
SoSoValueによると、8月21日引け時点の米国の現物ビットコイン/イーサETFの純資産合計は約1,103.6億ドル(ビットコイン約960.7億ドル、イーサ約143.0億ドル)。今週は機関投資家の需要とETF経由の資金が上昇局面を後押しし、とりわけブラックロックの商品が新規資金の大半を取り込んだ。資金流入が定着するかは、価格の安定度合いと、より広範な資金配分を促す材料の有無が焦点となる。