Securitize、NYSE上場初日に株式2.95億ドル相当をSolanaとAvalancheでトークン化
AI マーケットサマリー
SecuritizeがNYSEに新規上場し、ソラナおよびアバランチ上で発行体主導のトークン化株式と同時に展開したことは、機関投資家によるトークン化の物語を強化し、規制に準拠したコンプライアンス対応のオンチェーン株式レールを浮き彫りにしている。トークンがNYSE上場の同一普通株(別クラスではない)を表すという主張は、合成トークン化株式と比べて信頼性を高める可能性がある。短期的には、これはRWAおよびオンチェーン決済のテーマを後押しし、準拠した発行を受け入れるエコシステムに恩恵をもたらし得る。
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ブラックロックやARK Investが支援するトークン化企業Securitize(ティッカー:SECZ)は木曜日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で取引を開始し、同時に自社普通株をブロックチェーン上でトークンとして提供すると発表した。
同社によると、NYSEで売買されるSECZ普通株と同一の株式を裏付けとするトークンが、規制下の自社プラットフォームを通じてSolana(SOL)およびAvalanche(AVAX)上で利用可能になった。別種の有価証券を新たに発行するものではなく、NYSEで取引される普通株そのものをトークン化した形だとしている。
Securitizeは、新規上場企業として上場初日に自社株をトークン化した初の事例だと主張。RWA.xyzのブロックチェーンデータによれば、トークン化株式の保有額は約2億9,500万ドルに達した。
SECZは、上場企業Cantor Equity Partners IIとのSPAC合併を経た初日の取引で10%高となった。
トークン化市場では、銀行や資産運用会社がファンド、債券、株式といった伝統的金融資産をブロックチェーン上で発行する動きが加速している。推進派は、決済期間の短縮、24時間の移転、ブロックチェーン上の金融アプリケーションとの相互運用性を利点に挙げる。ウォール街の関心も高まっており、シティはトークン化証券市場が2030年までに5.5兆ドル規模に拡大する可能性があると予測。ボストン・コンサルティング・グループとRippleは、2033年に18.9兆ドルに成長し得ると見積もっている。
CEOのカルロス・ドミンゴ氏は声明で、「上場株式はオンチェーンへ移行すると以前から述べてきた。上場初日に自社の公開株式をトークン化すること以上に、その確信を裏付けるものはない」と述べた。
既存のトークン化株式商品の多くが第三者発行であったり米国外で提供されたりするのに対し、SecuritizeはSECZを発行体主導で自社株をトークン化した商品だと位置づける。米国内の適格投資家は、本人確認を完了し証券法上の要件を満たしたうえで、同社プラットフォームを通じて購入できる。
今回の取り組みは、Securitizeの事業能力を示す狙いもある。同社は2017年の創業以来、ブラックロック、Apollo、KKR、Hamilton Lane、VanEckなどに対し、ブロックチェーン上の証券の発行、名義書換(トランスファーエージェント)、ファンド管理といったトークン化インフラを提供してきた。
今年に入ってからは、NYSEの親会社であるIntercontinental Exchange(ICE)がSecuritizeと提携し、トークン化株式のインフラ構築を進めている。さらに、世界有数の名義書換機関であるComputershareおよびContinentalとも協業し、上場企業がブロックチェーン基盤で株式をトークンとして発行できるよう支援する枠組みを整えた。
Securitizeは、自社株を上場初日からオンチェーン化することで、第三者によるラップ型ではなく企業自身が発行するトークン化株式の有効性を訴える考えだ。ドミンゴ氏はCoinDeskに対し、「実在する株式をオンチェーンで発行したいなら、いわゆる偽物やコピーではなく、本物を発行できることを示したかった」と語った。