S&P500とナスダックが過去最高、NYダウも上昇
AI マーケットサマリー
米国株は高値更新を続け、S&P 500とナスダックが記録を更新した。エネルギー価格の下落と長期金利の低下が、短期的なインフレ圧力と割引率圧力を和らげたためだ。利回りがなお高水準にあるにもかかわらず、市場はAI関連の利益成長が集中していることを引き続き評価しており、今後の決算シーズンに向けてメガキャップ・テックの主導が強まっている。ダウの出遅れは、主要指数が過去最高を更新する一方で、参加の幅が狭いことを浮き彫りにしている。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
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▲ 強気
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米株式市場は主要3指数がそろって上昇。S&P500は約0.5%~0.7%高となり、取引時間中に7,830を上回る場面があった。ナスダック総合指数は前日に終値ベースで最高値を更新した流れを引き継ぎ、約0.6%上昇。NYダウは約0.4%高だったが、8月に付けた過去最高値はなお下回っている。
上昇の背景には、週明けのハイテク主導の買いが続いたことがある。月曜は国債利回りが異例の高水準にある中でも、エヌビディア、マイクロソフトなど大型株が指数を押し上げ、ナスダックは再び最高値を更新した。
商品市況の変化も追い風となった。北海ブレント原油は2%超下落し、1バレル=98ドル前後へ。エネルギー価格の高止まりが米インフレを長期化させるとの警戒が和らいだ。原油安は、週初に利回りが数十年ぶりの高水準へ急伸していた米国債市場の重しも一部軽減した。
米10年債利回りは、月曜に約5.31%まで上昇した後、反落。高PERの成長株には厳しい環境とされ、一般に利回り上昇は将来利益の現在価値を押し下げ、とりわけテック株のバリュエーションに逆風となる。それでもナスダックが最高値を更新し続けているのは、AI関連企業の利益成長が当面その圧力を上回っているためとみられる。S&P500とナスダックが最高値圏にある一方、NYダウは出遅れが目立つ。
投資家は決算シーズンの本格化も意識している。市場予想では、S&P500構成企業の第3四半期利益は前年同期比で約27%増。エヌビディア、メタ、アルファベットなどAI関連企業が増益分の大きな割合を占める見通しだ。こうした期待がAI相場を下支えしている一方、相場のけん引役が一部銘柄に集中する状況は続いている。