S&P500の第3四半期利益成長率は3割超予想、AI大手が牽引
AI マーケットサマリー
ロイターは、S&P 500の第3四半期利益が前年同期比で約31%増加すると予想されており、その成長の約3分の2はテクノロジーとAIのリーディング企業(アルファベット、アマゾン、メタ)が牽引していると指摘した。これは最近の株高と指数の高値を裏付けるものだ。しかし、ストラテジストらは、主要銀行による決算シーズンの材料を前に支出期待が高まるなか、業績修正の勢いの減速とAI主導の利益サイクルのピークの可能性を指摘している。
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ロイターが10月9日に報じたところによると、米企業の2024年第3四半期(Q3)決算は再び大幅な増益が見込まれており、足元の米株高と同様にAI関連企業が成長の大半を押し上げる構図になりそうだ。
ロンドン証券取引所グループ(LSEG)で利益・株式リサーチ部門を統括するタキンダー・ディロン氏は、S&P500構成企業のQ3利益は前年比約31%増になるとの見方が市場の大勢だと説明。増加分のおよそ3分の2はテクノロジーセクターが占め、Alphabet、Amazon、MetaといったAI大手が牽引役になるという。
テクノロジー株の上昇を背景に、S&P500は今週、過去最高値を更新した。来週にはJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど銀行大手の決算発表が予定されており、米国のQ3決算シーズンは事実上スタートする。
ウェルズ・ファーゴ投資研究所でグローバル株式・実物資産部門責任者を務めるサミール・サマナ氏は、利益成長はほぼAI主導だと指摘。エネルギーや素材も寄与しているものの規模は小さく、地政学要因の影響が中心だとし、テクノロジーとAIが成長の70〜80%を占めても驚かないと述べた。
一方で、市場ストラテジストの間では、Q3の利益成長がQ2の力強さを上回れるかは見通しが分かれている。企業決算は概して市場予想を上回るケースが多く、Q3も同様になるとの見方がある。
LSEGのデータによれば、S&P500構成企業のQ2利益は前年比約54%増と、2021年以来の高水準だった。AlphabetとAmazonによるAI投資の評価益を除いても、増加率は約35%と、こちらも2021年以来の高い伸びとなった。
Ampleforth Financialのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アントニオ・サッジベネ氏は、投資家はこの増益サイクルがピークに近づいていることを懸念していると話す。AI投資ブームは企業が巨額の資本を投じ続けることが前提で、四半期ごとの投資が続くほど市場の期待は膨らみ、目線は厳しくなるという。
ディロン氏はLSEGデータを引用し、AIブームの恩恵を受ける米半導体企業のQ3利益は前年比約136%増が見込まれるものの、Q2の158%増からは伸び率が鈍化すると述べた。
独立系調査会社The Earnings ScoutのCEO、ニック・ライヒ氏も、業績予想の上方修正ペースは鈍り始めていると指摘。AIインフラ整備は時速161km相当のスピードで進んでいるが、3カ月前は時速241kmだったと表現した。
ただし同氏は、マイクロン・テクノロジーなどの好調な決算が示す通り、他社も引き続きAIブームの恩恵を受けているとの見方を示す。マイクロンは先月、四半期売上高見通しがアナリスト予想を上回るとしたうえで、顧客が長期供給契約に基づき総額320億ドル相当の製品購入をコミットしていると明らかにした(注:現行レート換算で約2,146.07億元)。