PayPalのステーブルコイン「PYUSD」、Polygonでネイティブ発行 コンプライアンスと法定通貨入出金に対応

AI マーケットサマリー
PayPalのPYUSDは現在、Paxosを通じてPolygon上でネイティブに発行されており、クロスボーダー決済向けに、統合された法定通貨の入出金ランプを備えた準拠したステーブルコインのフローを可能にしている。これにより、すでにPolygonのウォレットとコンプライアンス・ツールを利用している企業にとって統合の摩擦が低下し、Polygonの決済ストーリーが強化される。この動きは、特に給与支払い、マーケットプレイス、送金においてネットワーク活動と機関投資家の採用を支える可能性があると同時に、OCCの監督下での発行を通じて規制ステーブルコインの信頼性を強化する。
影響度
● 中
影響を受ける資産
POL/USDT-0.20%
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▲ 強気
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PayPalの米ドル連動ステーブルコイン「PYUSD」が、Paxosによるネイティブ発行としてPolygonブロックチェーン上で提供開始された。これにより企業は、Polygonの「Open Money Stack」を通じてクロスボーダー決済に同トークンを活用できる。 Polygon上ですでに決済を処理している企業は、従来利用してきたウォレット、法定通貨のオン/オフランプ、コンプライアンス関連サービスからPYUSDへ直接アクセス可能になる。CryptoPotatoに共有されたプレスリリースによると、カード、銀行口座、取引所残高などで受け取った資金をPYUSDへ換え、海外送金し、現地通貨で受け取るまでを単一の統合システムで完結できるという。 Polygon Labsは、複数ベンダーの組み合わせを単一の統合に置き換えることで、導入時のエンジニアリング負荷を抑え、運用コストも削減できると説明。Polygonは、同ネットワークでのステーブルコイン決済の累計決済額が2.6兆ドル超に達しており、RevolutやStripeなどが利用しているとした。 想定される利用例として、複数国にまたがる外部委託者への支払いを行う給与サービス、海外セラーへの精算を行うオンラインマーケットプレイス、新興国向け送金アプリなどを挙げる。エンドユーザー側では、支払いの着金が速まり、失敗取引の減少や現地通貨へのアクセス短縮が見込まれる。従来のコルレス銀行網に伴う時間的ロスやコストの回避にもつながるとしている。 PYUSDは、通貨監督庁(OCC)の監督下にある全米信託(National Trust)チャーターに基づきPaxosが発行する。Polygon LabsのCEO、Marc Boiron氏は、"PYUSDをOpen Money Stackにネイティブで組み込むことで、企業は入金から国境を越えた移転、出金までを、コンプライアンスを内包した単一統合で実現できる。連邦レベルで規制されたステーブルコインが、すでに大規模に資金移動を担うインフラ上で利用可能になれば、企業はステーブルコイン決済が準備できたかではなく、それで何を作れるかを問うようになる"とコメントした。 今回の展開は、Polygon Labsが組織再編を進め、ステーブルコインを軸とした決済事業へ重心を移す流れの中で行われたものでもある。同社は今年、CoinmeとSequenceを総額2億5,000万ドル超で買収する最終契約を締結したと発表しており、規制下のステーブルコイン決済と資金移動に必要な中核インフラの整備を狙う。 Coinmeを通じてPolygonは米国での展開も拡大し、資金移動業ライセンスとコンプライアンス基盤により48州での事業運営体制を獲得。暗号資産をサービスとして提供するプラットフォーム、ライセンス取得済みウォレット基盤、エンタープライズ向けAPI、約50,000拠点の小売ネットワークも取り込んだ。