HYPEトークンが14%高、Hyperliquidの焼却量は5000万枚近くに
HYPEトークンは10月29日に14%超上昇し、Hyperliquidの累計認識焼却量が約4987万枚に達したことが材料視された。これはHYPEの当初最大供給量10億枚の4.99%に相当し、評価額は約38.9億ドル。時間足のRSIは95前後まで上昇し、これまでの抵抗線だった92.15ドルを突破した。上昇は、取引所の手数料原資による買い戻しメカニズムへの関心を示す展開となった。数日間続いた75〜82ドルのレンジから90ドル超へ抜け出した一方、短期的な過熱感も示唆されている。
■累計焼却量は最大供給量の4.99%、評価額は38.9億ドル
最新のデータによると、累計焼却量は4969万枚から4987万枚へ増加した。過去24時間では約1万9700枚(約159万ドル相当)が焼却され、同期間の推定プロトコル手数料は約169万ドルだった。
38.9億ドルは焼却時ではなく現在の市場価値で計算した金額だ。Hyperliquidはこれらのトークンを取得する際、はるかに低いコストしか負担していない。10月13日時点で、Assistance Fundは4800万枚超のHYPE取得に約13.6億〜13.7億ドルを費やしたとされる。この差は、買い付け後にHYPEがどれだけ上昇したかを示している。
■買い戻しの仕組み
Hyperliquidは分散型の無期限先物取引所だ。ポジションに課される手数料の99%がAssistance Fundに流入する。この割合は2025年8月26日の変更で97%から99%に引き上げられ、SECへの提出書類でも確認されている。基金はこの資金を使って市場でHYPEを買い付け、永久焼却に回されたトークンは供給から恒久的に消える。実際の取引量に応じた継続的な買い圧力が生まれる仕組みで、一回限りのバーンには依存しない。
10月には、AQAv2の枠組みの下でUSDC準備金から生じた利回り約1460万ドルがHYPE買い戻しに充てられたとされる。
日次の焼却量は変動が大きい。9月26日は1万400枚、10月5日は11万2580枚と報じられており、特に10月5日の数字は独立したオンチェーンでの確認が望まれる。
■価格分析:80ドル超えの上昇を持続できるか
1時間足のHYPE/USDTチャートでは、陽線が75〜82ドルのレンジを抜け、85ドルを経由して92ドル付近まで上昇した。直近高値の92.15ドルが当面の抵抗線だ。出来高は上昇を裏付けており、ブレイクアウト時には大きな陽線の出来高バーが集中した。
オープンインタレストも約474万に増加し、新規のデリバティブポジションが積み上がっている。RSIは94.81、87.01、78.79と、いずれも70の過熱ラインを大きく上回る。95近辺は短期的な調整の前触れとなることも多いが、強いトレンドではRSIが高止まりする場面もある。焼却は需給環境の改善には寄与するが、数時間単位の値動きを左右する材料ではない。
■今後のシナリオ
Hyperliquidの累計プロトコル収入は約13.8億ドル。6月30日ごろに10億ドルを超えたとされる。トレーダーが取引所を使い続ける限り、基金による買い付けも継続する。
強気シナリオでは、出来高を伴って92.15ドルを上抜け、押し目でも90ドルを維持すれば、新たな価格発見と直近高値の更新が視野に入る。
弱気シナリオでは、92.15ドルで跳ね返されて90ドルを割り込み、まず85ドルが試される。下げが深まれば80〜82ドルの旧レンジが再び意識され、74.45ドルが主要なスイング安値として残る。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。暗号資産取引には著しい変動性と損失リスクが伴う。投資にあたっては独自に調査することを推奨する。