FRBカシュカリ総裁:インフレはなお抑制が必要 2026年に追加利上げの可能性も示唆
AI マーケットサマリー
カシュカリ氏がインフレは"高すぎる"と述べ、追加利上げを見込んでいることは、より長期にわたる高金利政策の道筋を補強し、実質利回りを支え、金融環境を引き締める。コアPCEは鈍化したものの、根強いインフレリスクに対するFRBの注目は、金利感応度の高い資産に圧力をかけ、クロスアセットのボラティリティを増幅させる可能性がある。同時に、エネルギーの逼迫(SPRが数十年ぶりの低水準、原油高)はインフレのテールリスクを高め、マクロの不確実性を高止まりさせる。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
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10月1日(木)、先物市場の主要材料をまとめた。
【注目トピック】
・中国人民銀行(PBOC)は10月8日、銀行システムの流動性確保を目的に、1.2兆元の買い切りリバースレポを実施する。期間は3カ月で、満期は2027年1月5日。入札方式は「数量固定・金利入札・マルチプライス(複数価格)落札」。
・中国商務部は、米国措置に関する貿易障壁調査の期限を2026年12月27日まで延長。
・中国国家発展改革委員会(NDRC):超長期特別国債2,500億元分の資金(消費財の「買い替え」支援向け)は全額拠出済み。
・中国国家統計局:9月の製造業PMIは50.1(前月比+0.3ポイント)と拡大圏に復帰。
・河北・山東・天津などの主要製鉄所がコークス調達価格の第1弾引き下げを正式確認。湿式消火コークスは100元/トン、乾式消火は110元/トン下げ、10月1日0時から適用。
・シリコン業界団体は、中国のポリシリコン10月生産が約10.5万トンと前月比約12.9%減少する見通し。
・インドネシアはCPO(粗パーム油)の10月基準価格を1トン当たり1,042.15ドルに引き上げ(9月は1,007.51ドル)。これに伴い10月の輸出税は148ドル/トンから178ドル/トンへ上昇。
・EIA:9月25日終了週、米戦略石油備蓄(SPR)は2億8,380万バレル(前週比▲78.5万バレル)と、1982年10月22日終了週以来の低水準。
・USDA:米大豆の旧穀年度期末在庫は市場予想と前年同時期を下回った(9月1日時点3億1,500万ブッシェル、予想3億2,400万、前年3億1,600万)。
・ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、インフレは依然高いとの認識を示し、年内にもう1回の利上げを想定、さらに2027年にも追加利上げの可能性に言及。
【マクロ】
・米商務省経済分析局(BEA):8月の実質個人消費支出は前月比+0.6%。2025年3月以来の大幅増。
・米8月コアPCE価格指数の前年比は3.0%で前月から小幅低下。市場予想は3.3%。2月以来の低水準。
・トランプ米大統領は、イラクから米軍の最後の部隊が撤収すると投稿。
・Axiosによると、米・イラン交渉が行き詰まる中、ルビオ氏が月曜日にイランの国連代表団へ即時退去を要求したと米当局者らが明らかにした。
・上海航運交易所:9月30日時点のSCFIは3,662.30(前期比▲24.32)。CCFIは1,923.93(前期比+0.3%)。
【市場(先物)】
・原油:WTI期近は90.34ドル(+1.07%)。月間+9.82%、第3四半期+38.08%。ブレント期近は97.88ドル(+1.79%)。月間+13.21%、第3四半期+49.63%。
・貴金属:COMEX金は4,189.10ドル(+0.22%)。月間▲6.52%、第3四半期+2.21%。銀は60.76ドル(▲0.65%)。月間▲9.31%、第3四半期+0.17%。
・LME(ベースメタル):総じて軟調。錫54,275.0ドル(+0.14%、四半期+5.25%)、銅14,405.0ドル(▲0.23%、四半期+7.7%)、ニッケル15,920.0ドル(▲0.24%、四半期▲2.25%)、アルミ3,170.0ドル(▲1.37%、四半期+2.74%)、鉛1,871.5ドル(▲1.40%、四半期▲0.19%)、亜鉛3,815.5ドル(▲1.41%、四半期+7.43%)。
【中国・黒色(石炭・鉄鋼)】
・陝西省発改委は石炭の増産・安定供給に関する会議を開催。安全確保を前提に操業停止の抑制、再開の前倒し、停止期間の短縮を求めた。
・Mysteel:山西省長治市沁源県で炭鉱1カ所が生産再開(認可能力900万トン)。10月にさらに5カ所が再開予定(合計4,800万トン)。
・海外報道:ブラジル—中国間の海上輸送コスト上昇を受け、ブラジルのCSN Miningは低品位鉄鉱石の生産を一時的に縮小し、2026年の生産・調達見通しを3,941万トンへ引き下げ。
・インドネシアESDMは、石炭採掘企業の2026年RKAB申請の約95%を承認。2026年の石炭生産は約7億2,000万トンを見込む。
・中鋼網:9月30日終了週、全国の建材生産は422.35万トン(前週比▲10.5万トン)、在庫は930.28万トン(▲54.32万トン)、見かけ需要は476.67万トン(▲32.85万トン)。
・Mysteel:同週の鉄筋生産は172.23万トン(+6.88万トン)、社会在庫は415.12万トン(▲24.47万トン)、見かけ需要は198.15万トン(▲10.7万トン)。
・Mysteel:全国45港の輸入鉄鉱石在庫は1億6,410.84万トン(前週比▲8.5万トン)。247製鉄所の高炉稼働率は81.53%(▲0.48ポイント)。銑鉄日量は233.79万トン(前週比▲1.87万トン、前年比▲8.02万トン)。
【農産物】
・USDA:9月1日時点の米旧穀大豆在庫は3億1,500万ブッシェル。
・USDA:民間輸出業者が、仕向地不明で2026/27年度向け大豆105万トンを販売したと報告。
・マレーシア:ITSによると9月1〜30日のパーム油輸出は113万1,592トン(前月同期間比▲17.1%)。AmSpecは95万0,957トン(同▲28.8%)。
・海外報道:インドの2026/27年度の食用油輸入は1,650万〜1,700万トンが見込まれ、パーム油輸入は約800万トンで横ばい予想。
・StoneX:2026/27年度の世界砂糖需給は90万トンの不足見通し。一方、2027/28年度はブラジル中南部のサトウキビ圧搾が6億6,200万トンと過去最高、砂糖生産は4,240万トンで2023/24年度の過去最高水準に接近する見込み。
・インド食品省:10月前半(10月1日〜10月15日)の国内砂糖販売枠を140万トンに設定。
【エネルギー・化学】
・EIA:9月25日終了週、米商業原油在庫(SPR除く)は4億2,700万バレル(+92.2万バレル、+0.22%)。SPRは2億8,380万バレル(▲78.5万バレル、▲0.28%)。
・資料によると、イラク国営SOMOは10月契約分の原油を、地域指標比で最大37ドル/バレルのディスカウントで提示。
・UAEフジャイラ:9月28日終了週、港湾の石油製品在庫は821.6万バレル(前週比▲208万バレル)。
・隆衆資訊:9月30日時点、中国のメタノール港湾在庫は39万3,500トン(前期比▲1万8,500トン)。サンプル生産者在庫は28万1,700トン(+1万6,500トン、前月比+6.22%)。
・英Financial Times:トランプ大統領は燃料危機を抑えるため、軽油輸出禁止などの対応を検討し、側近と危機協議を実施。
・ロシア政府は、燃料生産者に対する軽油輸出禁止を10月末まで延長した。
【金属】
・中国有色金属・シリコン関連:9月の国内ポリシリコン生産は約12万400トン(前月比+1.3%、純増1,450トン)。10月は約10.5万トン(前月比▲12.9%)へ減少見通し。
・百川盈孚:2026年10月、複数メーカーが減産に応じ、月間計画は9月の11.6万トンから10月は9.16万トンへ低下。
・チリINE:8月の銅生産は36万9,500トン(前年比▲13%)。2011年2月以来の低水準。
・韓国MoneyToday:韓国銀行は12月に国内産金1トンを購入へ。現物金の購入は13年ぶり。
・Mysteel:9月時点、海外鉱山系リチウム塩メーカー19社のリチウム鉱石在庫は43.5万トン(前月比▲5.5万トン)。
・国際アルミニウム協会(IAI):2026年8月の世界アルミナ生産は1,317.8万トン(日量42.51万トン)。7月は1,302.4万トンへ改定。
【FRB・金融政策】
・カシュカリ総裁は、直近データが市場予想を下回るインフレを示した一方で、物価上昇圧力はなお懸念と指摘。「インフレはまだ高すぎる。複数の指標があるが、現状は3%近辺で推移している。5年以上にわたりインフレは高止まりしており、最新データが状況を大きく変えたとは思わない」と述べた。
・政策金利については「年内にもう1回の利上げ、さらに2027年に追加利上げ」を想定。大規模クラウド企業の投資への影響は限定的との見方を示し、債券利回り上昇は世界的現象だとした。
【今後の注目イベント】
・10月1日22:00:米9月ISM製造業景況指数(PMI)
・10月2日03:00:USDA 米国油糧種子クラッシュ報告
・10月2日20:30:米9月非農業部門雇用者数、失業率(季節調整済み)
・10月4日:OPEC+がJMMCおよび7カ国の月次会合を開催