バルサ・モバイル、WirexとCrossmintと組みStellar基盤のアプリ内ウォレットを提供へ

FCバルセロナの公式モバイル通信サービス「Barça Mobile(バルサ・モバイル)」は2026年8月5日、Stellarブロックチェーンを基盤とするアプリ内デジタルウォレットの構築を進めていると発表した。決済処理とカード関連サービスをWirex、ウォレット技術とユーザーのオンボーディングをCrossmint、清算レイヤーをStellar Development Foundation(SDF)が担う。 今回の仕組みは、暗号資産ネイティブに寄せ切らないハイブリッド型となる。WirexはVisaおよびMastercardのメンバー機関としての立場を活用し、ブロックチェーンによる決済清算を適用できる領域と、従来のカードインフラを使う領域を使い分ける。 WirexとCrossmintは、スマートウォレット基盤と取引機能の構築を目的に2025年後半に提携を開始しており、バルサ・モバイル向けの統合は、両社スタックの初の大規模な消費者向け展開となる。 バルサ・モバイルは2025年4月に開始。OrangeとのMVNO(仮想移動体通信事業者)契約のもとNew Era Visionary Groupが運営し、自社で基地局を建設せず、Orangeの物理ネットワークを利用して通信サービスを提供している。旅行向けeSIM機能によりサービス提供は170カ国超に広がる。 新ウォレットはアプリ内の支払いとリワード(報酬)に対応し、国境をまたぐ価値移転を主要ユースケースに据える。 この取り組みは、従来のスポーツ領域におけるブロックチェーン導入と構造が異なる点が特徴だ。Stellarは体験の"上"に載るのではなく"下"で機能し、ユーザーにファントークンの購入やMetaMaskウォレットの接続を求めない。既存のアプリ内で、より速く低コストな決済とリワードを提供する狙いだ。 Stellarは低コストの越境決済を主目的に設計され、フィンテック用途や送金回廊で長年にわたり清算処理を担ってきた実績がある。