FRB利上げ直後でも暗号資産に資金流入、ウォール街マネーが35.5億ドル投入

AI マーケットサマリー
FRBが25bpの利上げを実施したにもかかわらず、暗号資産ファンドには35.5億ドルの資金流入があり、2026年で最大の週となった。これは、政策不確実性が解消された後、機関投資家のリスク選好が再び高まったことを示している。BTC関連商品が25.2億ドルで主導し、米国の現物BTC ETFは週を通じて資金流入を記録した。MicroStrategyによる追加のBTC購入は、一部を株式発行で調達しており、企業需要を強化している。足元の焦点は、金利経路の感応度を見極めるうえで、PCEと雇用統計へと移る。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
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▲ 強気
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米連邦準備制度理事会(FRB)は9月16日に利上げを実施した。安全資産である国債の利回りが上がる局面にもかかわらず、翌週には暗号資産(仮想通貨)ファンドに35.5億ドルが流入。2026年で週次ベース最大となった。 FRBは政策金利を0.25ポイント引き上げ、3.75%〜4.00%とした。市場は事前に織り込んでいたとされ、資金フローを追跡するコインシェアーズ(CoinShares)は、決定によって不透明感が薄れたことで投資家が戻ったと分析する。同社はレポートで「需要の規模と広がりは、政策決定が主要な不確実性を取り除いた後に機関投資家の確信が戻ったことを示す。数週間の慎重姿勢を経て"事実で買う"動きと整合的だ」と述べた。なお、CoinSharesは自社でも暗号資産ファンドを提供している。 相場は直前まで荒れていた。9月15日、暗号資産市場の連邦ルール整備を目指す法案「CLARITY Act」は上院で49対50で否決。ビットコインは75,000ドルを割り込んだ。現在、議員側は代替案の起草を進めている。 資金流入の内訳では、ビットコイン(BTC)関連ファンドが25.2億ドルで最多。イーサリアム(ETH)は7.02億ドル、ソラナ(SOL)は1.93億ドル、XRP(XRP)は9,230万ドルが続いた。地域別では米国上場プロダクトが総額のうち34.3億ドルを吸収。米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)は5営業日すべてで純流入となった。なお、5月下旬には暗号資産ファンドが1週間で16.7億ドルの純流出を記録している。 また、ビットコインを847,666 BTC保有するマイクロストラテジー(MicroStrategy)は先週、1,666 BTCを追加購入した。購入額は1億4,300万ドルで、一部は同社株(MSTR)の新株発行による資金で賄われた。CoinSharesはこの手法について、既存株主の希薄化につながると指摘した。 ビットコインは現在84,236ドル近辺で推移し、BeInCryptoのデータでは24時間で1.37%上昇。市場では10月に追加利上げが行われる確率は40%未満と見られている。米10年国債利回りは5.28%近辺。足元ではインフレ指標にも一服感が出ており、8月の米PCEインフレ率は3.4%に低下した。次の注目材料は金曜日発表の雇用統計となる。