Cosmos Hub、緊急パッチで盗難ATOM約123万枚を隔離 復旧対応は継続
AI マーケットサマリー
Cosmos Hubのバリデーターは、Neutronのガバナンス攻撃により資金がHubへ送金された後、緊急のGaia 28.3.0パッチと、回復用マルチシグへの一度限りのステート移転によって、盗難されたATOM 1.227Mを阻止した。これにより短期的な流通上の上値圧力は軽減される一方で、配布と請求者の検証は未解決のままであり、ガバナンスの承認を要する。ATOMの一部はすでにTHORChainを介してスワップされており、再起動後にも追加の返金が流出したため、残存する不確実性が続いている。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
ATOM/USDT+1.95%
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● ニュートラル
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Cosmos Hubのバリデーターは緊急ソフトウェアパッチを適用し、盗難資産であるATOM 1,227,121.37枚を確保した。攻撃者は9月22日のガバナンス攻撃で、NeutronからHubへ盗難ATOM約173万枚を移動していた。Hub自体が侵害されたわけではなく、盗難残高の一部をHub上で差し押さえられる状況になっていた。
バリデーターはブロック高33,086,740でチェーンを停止し、Gaia v28.3.0で再起動した。パッチは一度限りのステート変更を行い、攻撃者に紐づくアドレスから回収用マルチシグへATOMを移転した。この移転は9月23日12:06 UTCごろに反映された。再起動前には、Hubの投票権の67%超を代表するバリデーターがインストール完了を確認していた。ブロック生成は12:00 UTCに再開している。
回収アドレスの残高は9月26日15:40 UTC時点でATOM 1,227,121.374688枚。パッチの対象は単一の送信元アカウントに限定され、他ユーザーの残高やデリゲーションは変更していない。
マルチシグの署名者はNansen、Keplr、Enigma、Silknodes、Kiln、Polkachuの6者で、トランザクション実行には4署名が技術要件となる。署名者側は、Hubのガバナンス提案が可決され、正当な移転が承認されるまで資金を解放しない方針を示した。Cosmos Labsはこのウォレットの鍵を保有していないという。
今回の緊急パッチは、正当な請求者の全員を特定するものではなく、分配スケジュールも承認していない。Cosmos Labsによれば、Neutronの対応チームが証拠と分配計画の準備を進めており、AstroportやDropなど影響を受けたプロトコルとコントリビューターも、被害内容と回収資産の配分先に関する証拠を整理している。対応チームは翌週にHub提案を提出、または支持する見込みとされた。
9月26日15:40 UTC時点で、Hubの提案一覧には回収マルチシグに対する可決済みの委任は確認できなかった。提案1056("ATOM Refund & Justice Bounty")は投票中で、同マルチシグからNeutron対応チームが分配する権限は付与していない。
Cosmos Labsは、停止前に約500,000 ATOMがすでにTHORChain経由でスワップされたと説明。盗難資産の一部はHub以外のネットワークにも到達している。今回の回収は、各被害アカウントの最終的な請求額を確定するものではなく、全額補償を約束するものでもない。
加えて、再起動直後に保留中だったTHORChainの返金によりATOM 168,990.9枚が攻撃者アドレスへ到達した。バリデーターは返金が到来し得ることを認識していたが、これを捕捉するには別のコードと、より長い停止が必要だったという。この返金分のATOMはOsmosisへ移され、売却された。
Neutronの復旧計画では引き続き、誰にいくらの権利があり、資金をどこへ移すべきかの確定が求められている。