Blockstreamのサイドチェーン"Liquid"で約4,000BTCの異常流出、推定3.2億ドル相当

AI マーケットサマリー
Blockstream'のビットコイン・サイドチェーンであるLiquidは、Elementsソフトウェアの脆弱性とみられる問題により裏付けのないLBTCが生成され、それが約4,000 BTCと引き換えられた結果、連邦ウォレットが約4,200 BTCから約200 BTCへと流出したため、停止された。ブリッジノードは停止され、今回のインシデントはビットコイン・メインネットではなく、Liquidのペグイン/ペグアウトの仕組みに集中している。この事象により、フェデレーテッド型サイドチェーンを巡るカウンターパーティーリスクおよびブリッジリスクの認識が高まっている。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
BTC/USDT-0.77%
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▼ 弱気
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CoinDeskによると、Blockstreamのビットコインサイドチェーン"Liquid"は日曜日以降、稼働が停止している。流通するLBTCの裏付けとなるフェデレーション(連合)ウォレットから、約4,000BTCが引き出された。記事中の価格換算で規模は約3.2億ドルに相当する。 事案発生後、ブリッジノードは停止。引き出し自体は通常の償還(リデンプション)手続きで行われたとされる。LiquidとフェデレーションメンバーのSideSwapの説明では、UTC14:05に顧客がSideSwapへ4,000LBTCを送付。その後、正当な権限に基づきトークンが焼却され、23分後にフェデレーションウォレットから約3,996BTCが支払われた。Liquidは資金流出がSideSwapのpegout承認キー経由で発生したとしつつ、同キーおよび他のフェデレーションキーの侵害は確認されていないとしている。 SideSwapもシステム侵害を否定し、原因はLiquidが採用するElementsソフトウェアの脆弱性だと主張。Blockstreamは現時点で脆弱性の具体的内容を公表していない。一方で、Liquidの基盤ソフトウェアには関連修正が5週間前に入っていたという。 開示情報の範囲では、ウォレットからBTCが強制的に引き出されたわけではなく、裏付けのないLBTCが先に生成され、それが正規の償還に見える手続きでBTCへ交換された可能性が示されている。 フェデレーションウォレット残高は、事前の約4,200BTCから事後は約200BTCへ低下。残高は従前の約5%水準となった。 ・異常流出量:約4,000BTC ・事後ウォレット残高:約200BTC ・資金決済の時間差:約23分 Blockstream元セキュリティ責任者のSamson Mowが公開した時系列では、当該アドレスは現在約3,998.5BTCを保有しているとされる。 オンチェーン上には"We are white hats; please contact us onchain."(自分たちはホワイトハットだ。オンチェーンで連絡してほしい)とのメッセージが残され、Blockstreamは記載のメールアドレス宛に返信。以降、ビットコイン取引に埋め込んだPGP署名メッセージを通じて連絡を続けているとも伝えられる。 LedgerのCTOであるCharles Guillemetは当初、"ホワイトハット"という呼称に懐疑的な見方を示し、本物のホワイトハットならブリッジ資金を先に引き出してからオンチェーン連絡を求めることはないと指摘。脆弱性が修正されるまで返金に応じない"自称ホワイトハット"もいる、とも述べた。 Liquid上の他資産については、USDT、DePix、トークン化RWA(実世界資産)などを含め影響は確認されていない。ビットコインのメインネットも無影響で、今回の影響はビットコイン自体ではなく、Liquidサイドチェーンのブリッジおよび資産マッピングの仕組みに集中しているという。