米インフレ指標公表後、ビットコインは8万4,000ドル割れ
AI マーケットサマリー
ビットコインが一時的に85,000ドルを上回った後に84,000ドルを再び下回った動きは、米国の8月PCEインフレデータに対するマクロの感応度を示している。利回りが反発し、株式が安定する中で、このレポートはFRBの政策見通しを決定的に変えることなく、より長期にわたる高金利環境という背景を強めた。リスク資産は、資産横断でまちまちなシグナル(原油は堅調、金は軟調、ドルは安定)を示し、BTCの当初の上昇インパルスは持続せず、短期のポジショニングはデータ依存のままとなった。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
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【9月30日】ビットコインは一時8万5,000ドル台を回復したものの、米国の8月インフレ指標の公表後に伸び悩み、8万4,000ドルを下回った。債券利回りが持ち直し、株式市場も下げ幅を縮小する中で上値を抑えられた。
米商務省経済分析局(BEA)は協定世界時(UTC)12時30分に、個人消費支出(PCE)価格指数を公表。UTC15時28分時点でビットコインは8万4,000ドル近辺で推移し、序盤の上昇は明確なブレイクアウトにつながらなかった。同時点の24時間騰落率はプラス0.56%だった。
BEAによると、8月のPCE総合は前月比0.3%、前年比3.4%。食品・エネルギーを除くコアは前月比0.2%、前年比3.0%となった。今回の公表には国民経済計算の年次改定も含まれ、月次の個人所得・個人支出の推計は2021年1月分から修正が入ったため、過去公表値との比較には注意が必要だという。
改定後の表では、7月の総合・コアはいずれも前月比0.1%。8月は総合が0.3%、コアが0.2%だった。前年比の総合インフレ率は、FRBが長期目標とするPCEインフレ率2%をなお上回る水準にある。
今回の結果は金融政策を巡る議論材料を増やした一方、FRBの次回判断を決定づけるものではない。
市場では、SPDR S&P500 ETFトラスト(SPY)が766.82ドル近辺。ブレント原油(スポット)は1バレル102.20ドル方向へ反発。金は差金決済取引(CFD)で1オンス4,163.92ドル前後と、早い時間帯に付けた4,200ドル超から低下した。米ドル指数は一時高値から押し戻され、101.39近辺。米10年国債利回りは5.276%前後、英30年国債利回りは5.939%近辺だった。
なお、午後の各指標は観測時点が異なるため、インフレ指標公表に対する各資産の反応を厳密に切り分けるものではない。インフレ報告は8月分である一方、その後に出る製造業や雇用関連の統計は9月分を対象とする。
ビットコインが8万4,000ドルを割り込んだことで、市場では次の持ち直しが一時的な反発にとどまらず定着するかを見極める動きが強まっている。