ARK、サークル株を22万株追加購入 株価低迷下でも買い増し継続
AI マーケットサマリー
ARK Investは株式の弱さが続く中でもCircle株22万株(約1,390万ドル)を追加購入し、規制下のステーブルコイン・インフラに対する確信を示した。しかし、10x Researchによるネガティブな見立て—ファンダメンタルズの悪化とUSDC活動の減速を指摘—が強気の資金フローシグナルを相殺している。短期的な市場の焦点は、USDCのオンチェーン利用が安定するかどうか、そしてARKの買いがCircleエクスポージャーに対するより広範な機関投資家需要によって裏付けられるかどうかへと移る。
影響度
● 中
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キャシー・ウッド氏が率いるARK Investは、ステーブルコイン「USDC」を手がけるCircle Internet Groupの株式を、株価が長期低迷するなかでも買い増している。ARKのデイリートレード開示資料によると、同社は火曜日、アクティブ運用の上場投資信託(ETF)3本を通じてサークル株を追加で22万株取得した。
今回の購入額は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)における火曜日終値63.22ドルを基にすると約1,390万ドル。これにより、7月に開示された取得分の累計は72万5,517株となった。内訳は、7月1日に28万7,609株、7月9日に21万7,896株、そして今回の追加分となる。
保有比率を見ると、水曜日時点でサークルはARK Fintech Innovation ETF(ARKF)の構成比約4.37%を占め、保有順位は7位。ARK公式サイトの最新データに基づく評価額は約3,300万ドル。主力のARK Innovation ETF(ARKK)でも存在感は大きく、構成比は約3.35%、9位で、ARKKの保有データでは評価額は約2億1,800万ドルとされる。
一方、株価の推移は厳しい。サークル株は年初来で約22%下落し、IPO後の高値からは約76%低い水準にある。こうした環境下でも買い増しを続けるARKの動きは、規制下のステーブルコイン基盤におけるサークルの位置づけ、特にUSDCの役割に長期価値を見込んでいることを示唆する。
ただし、株式市場の評価は、エコシステムの利用状況と乖離することもある。ステーブルコイン市場は、規制の行方、発行体間競争、オンチェーンおよび決済での活動ペースなど複数要因の影響を受ける。
こうしたなか、見通しを慎重視する声も出ている。デジタル資産調査の10x Researchは、株価が再び80ドルを割り込んだことを受け、サークルを「買い」とは見なさないと表明。火曜日公表のレポートで、以前は80ドル未満を魅力的と評価していたものの、現在はファンダメンタルズが"大きく悪化した"と説明した。懸念材料として、アクティブアドレスの減少を含むUSDCの活動鈍化も挙げている。
市場データも補足材料となる。CoinGeckoによれば、USDCの時価総額は記事執筆時点で年初来約3%減の730億ドル。ただし前年同時期比では約17%増で、1年前より規模は大きい一方、足元の勢いは弱まっている。
10x Researchは、直近の株価下落が長期の買い場となる可能性と、より長い下落局面の始まりを示す可能性の両方を残した。ステーブルコイン発行体の株式リスクを評価するうえでは、一時的な市場調整と、取引需要・規制の明確化・競争環境の変化といった中長期の構造要因を切り分ける必要がある。
今後の焦点は、アナリストが指摘する要因、特にUSDCの活動水準をサークルが改善できるかどうか、そしてARKの買い増しが市場全体の資金流入に広がるのか、それとも同社固有の判断にとどまるのかにある。センチメントの振れが大きいだけに、次の決算・開示情報やUSDCのオンチェーン利用動向が、相場に与える影響は大きくなりそうだ。